季節のお酒

『春』

*桃花酒
古代中国の故事に水に流れている桃の花を汲んで飲んでみたところ気力が充実して三百歳まで長生きしたとあります。「桃花酒」は諸病を取り払い、顔色を麗しくするといわれ「桃の節句」にぴったりの飲み物です。

*曲水の宴
中国から伝わってきた行事で、奈良・平安時代に三月三日の「桃の日」または上巳の日に朝廷や公家などの間で行われた年中行事の一つ。流れる水のほとりに座り上流から杯を流してその杯が自分の前を流れすぎないうちに、詩を作りながら杯をとってお酒を飲みそして杯をさらに下流に流すという風雅な宴遊の会です。京都では、伏見の城南宮で4月29日(昭和の日)と11月3日(文化の日)に「曲水の宴」を再現する行事が催されています。

*花見酒
京都・伏見で花見と言えば、太閤秀吉の豪華絢爛な「醍醐の花見」が有名ですが、現在では、月桂冠大倉記念館の裏手からスタートする「十石舟」のコースの岸辺に桜が植えられており、船上から眺める桜もお勧めです。また散り際には、水面を桜の花びらが覆い、桜の絨毯の中を船が進む様子が、絵になります。

*菖蒲酒
五月五日の端午の節句に、燗をしたお酒の中に菖蒲の茎を浸してに味わうもので邪気払いになるといわれてきました。

春のオススメのお酒

京姫 匠 大吟醸低温生貯蔵

山田錦を100%使用した大吟醸。しぼった生原酒を低温で「ひと寝かせ」した後、
一回火入れ(加熱殺菌)した生貯蔵酒。
アルコールは17度と高いが、よく冷やすとキリリと飲みやすい辛口に。

招徳 うすにごり 純米吟醸

通常の三段仕込みに加えて四段目にもち米を使うことで甘さに奥行きが加わる。
若々しくもちょっぴり甘い春限定酒は、
ほろ苦い春の食材との相性が抜群。

玉乃光 ささにごり 純米吟醸

雪解けを想わせるほんのり白いにごり酒。
やわらかな口当たりと爽やかな酸味。
甘さを控えた飲み飽きしない純米吟醸酒。

玉乃光 備前雄町 純米大吟醸生原酒

備前雄町100%の純米大吟醸酒に、火入れをせず生原酒のまま瓶詰しました。蔵元でしか味わえなかった、新鮮かつ濃醇な味わいをお楽しみください。

黄桜 花きざくら 純米吟醸酒

「きざくら」という桜の花酵母を使ったお酒です。
「きざくら」の花酵母を使用した、華やかな香りの純米吟醸酒です。すっきりとした甘さで、アルコール分12度とやや度数を抑えたやさしい味わいです。