*ひやおろし 初冬から早春にかけて醸され、搾られた酒は、低温殺菌で発酵を止められ、静かに時を待ちます。 やがて秋になり、外気温が下がると、夏を涼しい酒蔵で過ごした酒を貯蔵用の樽から非加熱(ひや)で出荷用の樽に移(おろ)したことから、 この時期の生詰の酒を「ひやおろし」と言います。 しぼりたて新酒の荒さが消え、熟成された丸みのある酒質は、まさにこの季節の風物詩です
*月見酒 月の満ち欠けを頼りに農耕を営んでいた古代人にとって、月は信仰の対象であり、深い想いを馳せていました。陰暦9月13日には秋の収穫を神々に感謝する「月祀り(つきまつり)」が行なわれ、酒を神と酌み交わして楽しむ風習があったといわれています。 中秋の名月に行う月見は、平安時代に中国から伝わりました。貴族たちは様々なお供物を供えたり、広大な池泉に船を浮かべて月見をするなど、酒を酌みながら音楽や舞を楽しんだといわれています。 鎌倉・室町時代になると月見の風習は武家や庶民へとひろがり、たわわに稔った稲の初穂(後のススキ)、里芋や枝豆、月見団子と共に、新米で醸した酒を供え、神々に豊作を感謝して月見酒を楽しむ行事が定着しました。2017年には、「中秋の名月」の日が「月見酒の日」に制定されています。
*日本酒の日 12種の動物に例えられている十二支は、本来は一年の月の記号です。その十番目に当たる「酉」は、「トリ」と読まれていますが、元来「壺」の形を表す象形文字で、「酒」を意味しています。古代では、一年の始まりを冬至に置いていましたので、十番目の酉の月は今の9月末から10月の頃となり、新米が収穫されて新酒が醸される月であったことを表しています。つまり、10月は古来酒の月でした。現代でも10月は新穀が実る月であり、酒造りが始まる月でもあります。全国各地に海の幸山の幸があふれ、日本酒業界では、1978年に【10月1日は日本酒の日】と定め、全国各地で様々な催しが行われています。
春先の新酒が、暑い夏をひんやりとした蔵で眠って過ごし、 秋風が吹き始める頃、ほどよく熟成した状態で出荷される。 それが、秋の酒「ひやおろし」です。
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京都綾部の西山農場で栽培された米で醸し、 蔵で半年間じっくり寝かせた特別純米酒。 夏を越え飲み頃の秋を迎え、柔らかでやさしい 口当たりと米の旨味が引き立つ。 常温またはぬる燗がおすすめ。
厳しい寒さの中で仕込まれ、京都の暑い夏を 涼しい蔵の中で越え、秋になる頃、熟成の極みを 迎えたうまみのある純米吟醸酒。 実りの秋、食欲の秋にふさわしい酒。
南部杜氏・保坂康夫が長年培ってきた伝統的技法を もって醸した新酒を貯蔵前に一度だけ火入れし、 厳しい暑さの中、18℃前後の貯蔵庫でまろやかに熟成。 タンクを開封した味わいをそのまま詰めた秋季限定商品。
冬に仕込んだ酒が、ひと夏を越して秋になり酒質が 向上することを「秋上り(あきあがり)」と言う。 しぼりたて新酒の荒さが消え、落ち着いた丸みのある 味わいに。「常温」や「ぬるめの燗」で旨みが一層増す。 もちろん冷たくひやしても良し。秋の味覚とともに
「山田錦」を、酒どころ伏見の「匠」が丹誠に仕込み、 米の持つ旨味を引き出した純米吟醸。上質な香味を崩さず 秋までじっくりと寝かせ、この時期だけ特別に原酒のまま 蔵出し。ほどよく熟成され上品で広がりのある香り、 山田錦特有のふくよかでコクのある旨味と心地良い余韻。
原料(米・水・酵母)を京都にこだわり[京都ブランド]の認定を受けた販売店限定酒。 秋の限定「ひやおろし」は販売店からの注文分のみを瓶詰めした数量限定品。 やさしくすっきりとした酒質にほどよい旨味がのった純米吟醸。
蔵元杜氏で注目の藤岡酒造「秋限定酒」。長野県産美山錦を協会7号酵母で醸造。 冷やしても温めても美味しく飲める酒質を求め、幅のある味わいながら後口のきれいなお酒。
純米吟醸表示ながら精米歩合は50%と大吟醸並み。清澄な香りとひと夏を越えた まろやかなアタック、消えていくかのようなフィニッシュ
毎年恒例となった「サンマにあう酒」の掛札が好評。 純米原酒のコクと力強さが脂ののったサンマの旨味とほろ苦さに確かによく合う。
蔵元の看板商品「備前雄町 純米大吟醸」の秋限定酒。 キリリとした口当たりはそのままに、原酒の旨味と飲み応えがあいまって 秋の夜長をゆっくりと楽しむにふさわしい贅沢な一杯に。
魯山人 ひやおろし
京都の酒造好適米「祝」100%の純米酒。 まろやかな口当たり、ほどよい旨味が食中酒にぴったり 「山田錦」で醸した同じ蔵元の「坤滴 純米酒」との飲み比べも 一興