*杉玉(すぎだま)・酒林(さかばやし) 冬になると酒蔵の軒先に杉の葉を束ねて丸く買った「杉玉(酒林とも)」が飾られているのを見かけます。これは、その年の新酒ができたことを知らせるもの。深い緑の葉の色が、夏を過ぎて秋を迎えるにつれ徐々に色を変えていくのに合わせるかのようにお酒の風味もフレッシュな状態からまろやかな味わいへと成熟していきます。かつての酒通は杉玉の色で飲み頃を知ったそうです。
*燗酒いろいろ 日本酒は、冷やして良し、燗して良し、常温でも良しと温度を変えて楽しめる世界でも珍しいお酒ですが、寒い時期にはやはり「燗酒」が恋しくなります。「お燗」の語源には、百度と零度の間だからカンとか、冷と熱の間だからなど諸説あり、温度によって「ぬる燗」(40度前後)や「熱燗」(50度前後)の他にも「日向燗」(30度前後)、「人肌燗」(35度前後)、「上燗」(45度前後)、「とびきり燗」(55度以上)などの呼び名があります。
*しぼりたていろいろ 醪(醪)を清酒と酒粕に分離する伝統的な道具は、船の平底に似ていることから「槽(ふね)」と呼ばれ、醪を搾る作業を上槽(じょうそう)と言います。 酒袋に醪を詰め、それを槽の中にいくつも並べて積み重ねます。自重で自然に搾られて出てくる最初のお酒が「荒走(あらばしり)」になります。もともとは新米で醸造したお酒のことで「新走」と書かれます。また、上槽中に酒が酒槽(さかぶね)から出てくる口を「垂れ口(たれくち)」や「槽口(ふなくち)」などと呼ぶことから「たれくち」や「ふなくち」等もしぼりたての生酒を表す言葉として使われています。 搾り上がったお酒は、さらに「濾過」をして微生物や未分解成分などを取り除きますが、しぼりたて生酒では生まれたお酒をそのまま味わうために、敢えて濾過しない「無濾過」も多くみられます。
京の酒米「祝」で醸した香り高い純米大吟醸「古都千年」 そのしぼりたてを「ろ過」・「火入れ」・「割水」せずに 200本だけ瓶詰めした当店限定販売酒。
購入ページ
山田錦を39%以下に磨き上げ、醸した大吟醸の生原酒 蔵元直営店「おきな屋」と当店の2店舗限定販売。 タンクごとに100本程を瓶詰めしており、タンク違いで 飲み比べるのも一興
桃の滴の純米大吟醸「無何有郷」のしぼりたて生 受注生産のため、早々に売り切れることも 開栓直後は、溶け込んだ炭酸がピチピチと感じられる
フレッシュな味覚と芳醇な香りのうすにごり こちらも仕込み時期の異なるものを数回瓶詰めするので、 時期による違いを飲み比べてみるのも楽しい
京都府限定生産米「京の輝き」と「祝」を 低温でゆっくり発酵させ、搾った後24時間以内に 何も手を加えずに瓶に封じ込めた限定酒。 今期は少しおりが出てうすにごりになっています。
京都産山田錦を京都酵母「京の琴」で醸した純米吟醸酒。 もともと販売店限定酒の上、「生原酒」は受注生産の為 さらに流通量が少ない。フレッシュ、フルーティでいて なおかつ飲み応えもある、まさに「生原酒」
四段仕込の米の旨味と甘酸っぱさが特徴。しぼりの後 割水をしない「原酒」だがアルコールは13度と飲みやすい。
今期の新米で醸した新酒をにごりで瓶詰め。 米の旨味がそのままに出ているシンプルな味わいは 「にごり酒愛好家」にも好評。
見るからにしっかりときれいなにごり酒なのに 舌触りは意外なほどに滑らか。 そのギャップがファンに支持される一因かも。